鍼灸の有用性~論文より~

鍼灸に関する参考論文を1本共有します。

■ 内容の要点
・約18,000人のデータを統合した研究
・対象:腰痛、膝痛、頭痛などの慢性痛

■鍼、偽の鍼(刺してない、浅い)、何もしないの三つを比較

■ 論文リンク
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22965186/

■ 論文情報
Vickers AJ, et al.(2012)
慢性痛に対する鍼の効果(大規模メタ解析)

【この論文からわかる鍼をする利点(この論文ベースでの整理)】

① 何もしないよりは変化を起こせる

・放置よりも介入として意味がある

・「ゼロではない」ことが確認されている

② 刺激としての再現性がある

・触れる・刺すという物理刺激はブレにくい

・最低限の反応(土台)は作れる

③ 鍼の効果は、身体の状態と刺激の入れ方、量や強さが関わる

・触れるだけの刺激でも変化は起る

・その上に、鍼としての差が乗る

・その差は、身体の状態、刺激の入れ方・量や強さの両方の条件で変わる

④ 侵襲が比較的低い

・薬のような全身的副作用は基本少ない

(※一般的事実。論文の主論点ではない)

◎私見

当たり前のようで、そうだなと納得ですね。

論文で評価されると心強いですね。

鍼灸は、身体を反応させる施術です。

強ければ良い、効いているという訳ではありません。

身体の反応する最適な刺激を与える必要がありあます。

鍼にはメーカーで決まった共通の規格の太さがあります。番手といいます。

1番鍼、2番鍼と順番に太くなります。太いほど刺激が強いです。

良く鍼が効かない、合わないという人で、

効かない→細すぎた

合わない、しんどくなった→太すぎた

という事があります。

あと実は長さもあるんですね。規格は寸と分です。

当院の良く使う鍼を例にすると、1番鍼、1寸3分となります。

当院はなるべくなら浅い鍼を心がけてます。

深く入れば刺激も多くなります。

長い鍼を、使って根本まで入れると刺激はより大きいです。

このように使う鍼1つで変わります。

そこから更にツボが取穴できてる、適した打ち方が出来てるか?

など更に条件があります。

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