施術についての考え方(合う・合わないの話)
たとえば、
「首のこりを楽にしてほしい」
「首の動きを良くしてほしい」
というご要望をいただくことがあります。
正直に言えば、
その場だけ首を緩めて、
刺激も強くなく、時間もかからず、次につなげやすいやり方です。
ただ、
首の状態をしっかり改善し、戻りにくくするとなると、
話はまったく変わってきます。
首だけを見て済む仕事ではありません。
神経の通り、体の使い方の癖、
内臓や感覚器の影響、
離れた部位との関係など、
全身を見ながら一つずつ確認していく必要があります。
何がどこに出ているのか。
イレギュラーはないか。
それを調べ、整理し、問題を解決していくことで、
症状は一気に消えるというより、
重なっていたものが剥がれるように少しずつ軽くなっていきます。
当然、
手間もかかりますし、神経も使います。
短期的というより、長期的な目線が必要な施術です。
もし本当に、
「今日は楽になればいい」
「今だけ何とかしてほしい」
という目的であれば、
私がやっていることは回りくどく、
正直、無駄に感じられると思います。
実際、
そのやり方や考え方に価値を感じない方にとっては、
この施術は負担が大きく、納得感も得にくいはずです。
目的や価値観が合わないまま施術を続けても、
受ける側も、行う側も疲れてしまい、
結果として実りの少ない、あまり意味のない時間になりやすい。
私は、
そうした不毛な関係を無理に続けることに、
お互いのためになる価値はないと考えています。
どちらが正しい、間違っているという話ではありません。
求めているものが違うだけです。
だからこそ、
施術を受ける前に、
「何を求めているのか」
「どこまでを望んでいるのか」
が合っているかを大切にしています。
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