鍼灸は、金属の鍼と艾に火をつけて施術します。
鍼でいうと体表を刺激するソフトな鍼もありますが、基本的には苦手な人が多く恐怖感を持たれます。
それ故、鍼灸師の中でも余り鍼をしない人がいます。手技や他の施術をメインにしている人です。
鍼という特性上、痛くなってしまいがちです。痛いから効くという訳でもありません。
効いている痛さと、無駄な良くない痛さがあります。
マッサージでは、皮膚をつねったり、指の角や爪の鋭い部分が当たってしまうと痛みがでます。
これは良くないですし、過去に働いた場所では『当りが痛い、悪い』と表現してました。
鍼でこの表現を用いた人は知りませんが、『鍼の当りが悪い、痛い』と表現できます。
鍼の尖った部分の痛みを感じさせない、なめらで引っかかりのない鍼入をする。
技術で痛みの発生を克服しないといけません。
これは意識して注意しながら場数を踏むしかありません。
先ほどの余り鍼をしない先生がいるとの話ですが、
『鍼で行こう、鍼で勝負しよう、鍼で食べていくんだ』という強い気持ちがないとすぐに挫けます。
なんせ手で済ませてしまえる部分があるので、嫌がられてまでしたくないという意識が働きます。
鍼の鋭い部分を打ち消して、強みや特性を引き出して、鍼の良さの方が勝るようになるまで苦労します。
私もまだまだ序の口です。
しかし、打つと場所によっての差はあります。
冷えている所、末端、皮膚の張りがキツい場合はやはり痛いことがあります。
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